■14.10月度、岐阜・新穂高温泉「佳留萱山荘」秘湯レポート
新穂高温泉「佳留萱山荘」編
10月のオフ会は、紅葉も深まる岐阜県・奥飛騨温泉郷。
今回は、奥飛騨温泉郷の高台にある新穂高温泉、水明館佳留萱山荘に行ってきた。
いまや、TVや雑誌でよく紹介される有名な温泉宿なのだが、
なぜか敷地内にキャンプ場が併設されている。
何といってもキャンプしながら、露天風呂に入れるっていうワイルドさがいい(^_-)-☆
しかも、東海随一を誇る約250畳もの広さの露天風呂!しかも混浴である!
さらに、なんと海パン・水着の着用は不可なのである(^^♪
妄想を抱いたまま、飛騨高山から国道158号を抜け、
平湯温泉から少し北上して現地へ。
さて、まず最初に立ち寄り湯したのは、「深山荘別館 槍の郷」
そう、あの有名な混浴露天風呂を要する「深山荘」から
1キロくらい手前に位置する、別館の温泉宿である。
大きな露天風呂のある新穂高の宿「深山荘」の別館。
有名な無料露天風呂「新穂高の湯」のすぐ近くにあり、
新しくてちょっと洋風な感じの外観。
日帰り入浴できるのは貸切露天風呂のみ。
貸切露天は蒲田川沿いに3つあり、今回は「山伏の湯」に入浴。
まず入浴料2000円を払って、「山伏の湯」という貸切露天風呂に入ることに。
なぜか、この露天風呂。
湯船のど真ん中にブランコがあるではないか!
おまけに浮き輪や、エアーマットまである。
さしずめ、温泉というよりは温水プール。
なぜ、何のために付けたのかは判らないが、女性陣には非常にウケた…。
子供連れだと喜ぶんだろうな!
女性陣、最初は大人しく座ってブランコ漕いでいたのだが、
座って漕いでもなかなか動かない。
やはり勢いをつけるには立ち上がらないという事で、
そのうち皆が立ち上がってブランコすることに.…。
ただし男のブランコは醜い…(^-^;
もう一つの「子宝の湯」は、岩を組んだ大きな湯船に
木製の唐傘のような屋根がかけられ、丸太の樋から湯がどぼどぼと注がれている。
湯は一瞬とても熱く感じるが、入ってしまうと気持ちのいい適温。
湯は弱い硫黄臭、薄い硫黄味で滑らかな肌触り、茶色っぽい細かい湯の花も漂っている。
湯口の湯は湯量たっぷり、ちょい熱めだが触れない温度ではない。
打たせ湯もある。
そして子宝の湯と言えば・・・男性のシンボルのオブジェが・・(笑)
笠を取るとかなりリアル。
このオブジェを抱っこすると子宝に恵まれるらしい。
本当かどうかは知らないが、女の子たちは入れ代わり立ち代わり抱っこすることに(笑)
擦ると変にリアルになってしまう。
他にも「タルの湯」というカップル専用の貸切風呂もある。
なんだかラブホテルっぽい貸切露天風呂のオンパレード。
また、ここの温泉、日本初登場の「尻湯」がある。
この穴の上に座ると非常に気持ちがいい。
足湯に浸かりながら、お尻の穴も温められる。
(痔には良いかも…)
長時間座ることはできないが、なぜか落ち着くのだ。
ここに座って見える景色は、穂高連峰 槍ヶ岳。
このすぐ横には、熱い温泉でできた、その名も「地獄玉子」と
冷水でよく冷えたラムネが無人販売している。
■新穂高温泉「深山荘別館槍の郷」
【住所】岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾4-8
【電話番号】0578-89-3434
【泉質】ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉
【入浴料】2000円(4人まで入れる)
【立ち寄り湯時間】10:00~16:00
【露天風呂】貸切3、男女各1(貸切可)
さて、目指す「佳留萱山荘」に到着したのは、夕方の4時過ぎ。
過去に30回以上宿泊したこともある常宿の宿なのだが、
毎回訪れても飽きがないのが、この宿の特徴。
「日本秘湯を守る会」の宿のひとつなのだが、
最近はTVの温泉番組でもよく取材され、なかなか予約の取れにくい宿の為、
1年前から予約を入れておかないと、われわれのような30人~40人前後の団体は、
まず予約が取れない人気旅館なのである。
チェックインが意外と早かったため、すぐ屋外の混浴露天風呂へ行くことに。
男女別の脱衣所がある。女性は女湯の方から着替えて入ることができる。
オープンタイプの下駄箱に靴を預け、脱衣所に入る。
脱衣所内には造り付けの棚に脱衣カゴのみ。
貴重品類は持ち込まない方が良さそうだ。
以前、小生は買ったばかりのNIKEのスニーカーを盗まれたことがある。
洗面所にはドライヤーのみ備え付けられている。
温泉分析表と利用状況表は、洗面所の所に掲示されている。
露天スペースへ出ると簡素な造りの洗い場と掛け湯がある。
洗い場には、一応ボディーソープとリンスINシャンプーが備え付け。
さて、大野天風呂は、東海地区で最大級の大きさという触れ込みだ。
広大な露天スペースに3つの浴槽、洞窟風呂などが点在している。
洗い場側にある浴槽が一番大きく、中央の湯口から湯が盛大に浴槽に投入されている。
そうこうしている内に、
女の子たちがバスタオルを巻いて女性専用露天風呂から登場。
この大野天風呂は、広大なスペースが総て混浴。
バスタオル巻はOKで、持ってない方はフロントにて300円でレンタル可能。
女の子曰わく、女性専用露天風呂も結構広めの浴槽のようだが、
高い塀に囲まれているので開放感は無いそうだ。
上の写真中央の塀の向こうが女性専用露天風呂。
滝湯もある。
この広大な露天浴槽を満たす湯の泉質は、弱アルカリ性単純温泉。
源泉は3本あり、炭酸水素塩泉の「カルカヤ1号泉」と
弱アルカリ性単純温泉の「カルカヤ2号泉」を混合して掛け流し利用している。
この混合泉は、貸切露天風呂の「河鹿の湯」にも利用しているとのこと。
炭酸水素塩泉の「カルカヤ3号泉」は、宿泊棟にある内湯と
残りの貸し切り露天風呂に利用。
ちなみに貸切露天風呂は宿泊者には無料だが、
立ち寄り湯でも別金大人1500円でも利用出来るとのこと。
当然、宿泊しているわれわれは無料とのことなので、
川沿いにある「河鹿の湯」にも入ることに。
ここが脱衣所の入り口
すぐ横に川が流れる絶好のポジション
貸切露天風呂の方が、混浴露天風呂よりかなり熱い。
女の子たちも足湯だけで湯に入らず、日向ぼっこ。
長く浸かっているとのぼせてしまいそうなので、すぐ横の河原の方に移動。
川の水は冷たいが、真夏だと逆に快適…。
女の子たちもマッ裸状態で、川の中でキャーキャー騒いでいたが、
これだけの開放感だと、逆に恥ずかしくないかも(笑)
大自然の中で撮ると、宮沢りえの写真集「サンタフェ」みたい(^^;)
川向うに、穂高荘「山のホテル」が見える。
向かいから見えてるようだが、裸でもこの開放感なら気にならないかも…。
あとの貸切露天風呂はテレビ東京の「テレビチャンピオン大工王選手権」
の番組内で作られた回転式の露天風呂「夢をいつまでもの湯」、
槍ヶ岳が正面に一望できる「望槍の釜湯」の3つ。
ちなみに「夢をいつまでもの湯」の回転風呂は、
今は壊れてて取り外したとのこと。
昔はこうして皆で回すと湯船自体が動いたもの。
今はこの丸いテーブルは取り除いている。
なお佳留萱山荘に湧く3本の源泉総湧出量は、毎分1111リットル!
小さな温泉地なら楽にまかなえそうな量だ。
湯はやや緑色した薄濁り、サラサラした浴感で、温度は41度と適温。
弱い金属味、金属臭と湯口では弱い硫黄臭も感じ、
炭酸も多く含まれているようで、湯口には気泡がびっしり。
存分に湯浴みを楽しんだ後、ロビーで座っていると
続々と本日のオフ会のメンバーがチェックインしてきた。
「お待ちしておりました!」と、フロントに居た仲居さんが、
チェックインしてきたメンバーを笑顔で迎え入れていただき、
てきぱきと部屋に通してもらう。
あらかじめ作っておいた部屋割り表によって、参加メンバーが部屋に誘導されていく。
もう20年近く泊まっている宿のため、従業員の方も手馴れているのだ。
ロビーには暖炉と薪があり、見た目は決して豪華ではないが、
素朴で、ゆったり流れる山の時間を感じさせてくれる造りである。
近くに野生の鹿の剥製も飾ってあり、山荘の雰囲気たっぷりある。
2Fには娯楽室兼、展望室なるものがあり、卓球台が用意されている。
なお川沿いの部屋は山側より料金設定が少し高め。
部屋から聞こえる川の風景とせせらぎはリラックスさせてくれる。
さて、いよいよ夕食の時間。1Fの食事処でいただくことに。
われわれは川側のテーブルなのだが、窓際のテーブルだけ
他のお客様用にパーテーションで仕切られている。
献立は「飛騨牛の朴葉みそステーキ」「岩魚塩焼き」「刺身」など
山・川・海の幸が合わさった料理でボリューム満点。
宴もたけなわ
宴会の後は、お約束の混浴露天風呂タイムに突入!
目当ての女の子の所に行くもので、男性陣はあっちこち動き回る。
この日は快晴で、空を見上げると満天の星が…。
最後になるが、毎回泊まっているのに飽きが来ないほど、
この「佳留萱山荘」は、ごくごく自然で、
心地良いサービスが徹底された宿なんじゃないかなと思う。
この宿が世間で有名になった理由は、大露天風呂だけじゃない、
ことを訪れるたびに確信したのだ。
また来年10月の紅葉時に再び皆と会えることに!
「水明館 佳留萱山荘」(すいめいかん かるかやさんそう)
■TEL:0578-89-2801
■住所:岐阜県吉城郡上宝村神坂555
■アクセス: 車で中央自動車道 松本IC→R158 90分
■電車:JR高山本線「高山駅」下車バス新穂高温泉行佳留萱下車歩3分
■立ち寄り入浴料:800円
■泉質:炭酸水素塩泉
■効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労、胃腸病、冷え性、痔疾
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次回に続く
https://konyokuroten.com/
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