■2011年10月度、奥飛騨混浴オフ会旅行記.1
■白山「親谷の湯」~白川郷「合掌村」編
毎年恒例の秋の紅葉観賞「奥飛騨オフ会」
久しぶりに、秘湯「親谷の湯」に行こうっていうことで、前夜から出発することにした。
関西からは別に前夜に出発するほど遠いところでもないのだが、7~8年ほど前に同じ紅葉の季節に「親谷の湯」に行った時には、滝見物のギャラリーに囲まれて、温泉にのんびり浸かるっていう気分じゃ無かったので、今年は朝1番から入ろうと前夜から出発したのである。
ところが夕方から低気圧が近づき、折からの大雨。
うーん、幸先が非常に悪い…。
雨でも入れないことはないのだが、女性は髪が濡れるのは嫌う。
まぁ、現場に行ってみないことには始まらないと、とりあえずは大阪を出発したのだった。
「親谷の湯」とは、川底から出る噴泉を近くの岩盤に自然にできた浴槽に引湯して、昔から飛騨の人達が山越えで湯治に来ていたという「白山国立公園内」にある温泉である。
どんな難病でも治るというので、ドスの湯とも呼ばれているとか。
無料の露天風呂なんだが、石川県尾口村と岐阜県白川村を結ぶ約33kmの白山スーパー林道通行料金(普通車3,150円)がかかってしまう。
タダの温泉の割には、通行料が取られるため、立ち寄り湯料金が3150円とバカ高い。まして往復だと6300円も取られてしまうのだ。
大阪からは、北陸道経由で石川県から入り、帰りは岐阜県側に抜けて、東海北陸道から帰るのが、ポピュラー。
われわれは白山スーパー林道にある駐車場に車を停め、「親谷の湯」を目指すことにした。
雨も小康状態になり、何とか入れそうである。
まず「親谷の湯」に行くには、林道沿いにある大きな駐車場から急な階段を谷へ向かって下り、川沿いの遊歩道を歩いて行かなければならない。階段があまりに急で谷も深そうなので、女の子たちは駐車場から覗き込みながら躊躇している。
帰りのことを考えるとそりゃ躊躇する。
階段から降りて遊歩道を行くと、途中に休憩広場まである。
延々と続く階段を下り、歩くこと20分。ようやく「親谷の湯」が見えてきた。
「親谷の湯」は、浴槽が一つの混浴温泉である。
360度開放の露天風呂なので、女性は水着じゃないと入れないかも。
ただし目前の日本の滝百選「姥ケ滝」を愛でながらの入湯は、まさに極楽である♪
スーパー林道内の「蛇谷園地駐車場」からは往復40分の道のり。
行きは下り坂なので楽なんだが、帰り道は上りなんで、かなりしんどかった。
ちなみに6月5日から11月10日までが白山スーパー林道の開通期間である。ただし紅葉の季節は観光客の車やバスで渋滞が続くので、ご注意を…。
■白山「親谷の湯」
住 所 白山市(吉野谷村)字中宮
電 話 07619-5-5011(吉野谷村観光課)
泉 質 単純泉
時 間 7:00~18:00(9~11月は8:00~17:00)
定休日 6月初旬~11月初旬のみ営業、期間中無休
交 通 国道157号線(石川県)または国道156号線(岐阜県)経由でスーパー林道へ
「親谷の湯」に入った後は、スーパー林道のドライブ。
この間のドライブは、山と渓谷の紅葉美が素晴らしい!
白山スーパー林道を下りてスグのところに、あの世界文化遺産の「白川郷 合掌村」が見えてきた。
正確には、世界文化遺産「白川郷・五箇山合掌造り集落」
平成7年12月、岐阜県白川村荻町(白川郷)と富山県上平村菅沼、平村相倉(五箇山)の3集落が世界文化遺産に登録された。
白川郷を訪れる観光客は、登録前で約60万人程度だったものが、世界遺産に登録されると格段に増え、平成8年に100万人、昨年は150万人を突破したと言う。人口わずか2000人程度の小さな村に、秋田県の人口117万人を遥かに上回る観光客が押し寄せたのである。
風土、歴史、民俗文化を活かした美しい村づくりの凄さを改めて考えさせられた。
白川郷の合掌造りは、妻面に開けられた白い障子窓から充分な採光と通風を確保し、内部を二層~五層に造り、養蚕のための場所として利用していたのだそうだ。つまり、養蚕のために広い屋内空間を必要としたことが、合掌造りを生み出したと考えられている。
その合掌村の中でも「和田家」は萩町合掌造り集落の代表的な民家で、国の重要文化財(主屋・土蔵・便所)に指定されている。
白川村の合掌造り集落でも最大の規模を誇る。
主屋は桁行22.3m(12間)梁間12.8m(7間)の平面をもつ一重三階の大型合掌造り民家であり両側と背面に庇が付属する。和田家住宅は、合掌造り民家として最大級の規模をもつ質の高い建築であり、式台付きの玄関を備えるなど格式の高い造りとなっており、江戸初期と見られる建築文化の粋を今日に偲ばせている。
世界遺産白川郷の合掌造り集
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