別府海浜砂風呂から、車で約15分。別府の地に着いた僕ら
「混浴三昧九州共の会ご一行様」が次に訪れたのは、
観海寺温泉の「いちのいで会館」である。
別府ラクテンチという、ちょっと間違えたら転落地になりそうな
古い遊園地のそばの高台にあって、団子汁を売り物にしているという。
車が後ろへそっくり返りそうな位キツイ坂道を上っていくと、
それらしき建物が見えてくるのだが、
「ン?これのどこが温泉?」と一瞬我が目を疑ってしまうような
第一印象であった。
なんだか町工場の裏口みたいな感じなのである。
中から現れたエプロン姿のおばさんの案内で、外階段をカンカンと
上ると靴脱ぎ場があって、その奥に宴会場があるではないか。
エプロン姿のおばさんは、
「とにかく、まず温泉に入って下さいネ。その間にご昼食用意します
からネ」
と、僕らを急かし立てた。
誰が何つってもまず温泉、次に団子汁、というふうに段取りが
決まっているらしい。
ここの温泉は、日によって男湯と女湯を入れ替えており、男湯は
偶数日は手前の露天風呂。奇数日は奥の露天風呂と決まっている。
この日は奇数日だったので、男性陣は奥の露天風呂に入ることになった。
コバルトブルーの山合いの露天風呂は、ちょうど良い湯加減で
のんびりと浸かっていられる。
ただ後で、手前の露天風呂に入った女の子たちに聞いてみると、
手前は、別府の町が一望できるほど見晴らしの良い、絶景の露天風呂
だという。温泉もプールのように広く、気分爽快だそうだ。
偶数日だったら良かったのに…。女湯に入りにいく訳にもいかないので、
残念ながら絶景の露天風呂を楽しむことは出来なかった。
温泉で一風呂浴びたあと、団子汁定食を食べて、料金の方はしめて千円。
安い!ちなみに定食は500円からで、温泉は食事をした人のみ
無料で利用できる。安い!
団子汁定食で腹を膨らませた僕ら「混浴三昧九州共の会ご一行様」は、
再び車に乗り込み、3番目の目的地である「別府・鍋山の湯」を
目指した。
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