■2015年11月度、九州縦断、秘湯・混浴ツアーレポートⅠ「湯布院温泉」編
混浴温泉。
おー、何という甘美な響きであろうか。
これほどまでに日本人の心を(いや、男心を)癒す言葉が、他にもあるだろうか。
どんなに依怙地で頑固なオヤジでも、一たび耳元で。
「…混浴温泉に行きません♥」
と囁かれれば、たちどころに口許が緩み、目尻は下がり、 鼻毛も伸び(いや鼻の下も伸びて)、すっかりだらしない顔になってしまうはずである。
まぁ、そこまで大げさな反応を示さないまでも、 少なくとも混浴と聞いて、
「なんだと、このヤロー!」
などと怒り出す人はおるまい。
混浴は日本古来の文化。
江戸時代までは、通常の銭湯も混浴が一般的だったのである。
誰だって混浴温泉と聞けば、多少は心が和むだろうし、ましてや実際に女の子と一緒に混浴温泉へ行くとなれば、つい腰に手を当ててスキップの2メートルくらいはやってしまっても不思議ではない。
しかし最近の混浴温泉は、そう甘くはない。
ネットの影響でワニが出没し、女性が入って来なくなっているのである。
ワニとは? 混浴風呂で女性が入ってくるのを待つ男性
(用語解説)水の中に身をひそめる姿をなぞらえた言葉
ワニがいるため、どの混浴の露天風呂に行っても、そうやすやすと簡単には女性など入って来ないのである。
※この写真はワニと何の関係もございません。
だいたいワニの特徴は、
快楽秘湯 表編「女性のための混浴講座」
http://www2.pre-proj.net/column/lectmixdb/03.html
にも表記されている通り、色々な種類のワニがいるため、なかなか、その生態を見分けるのは困難なのだが、何回か混浴温泉に通っていると、その行動がだんだんと判ってくる。
特に女性の方が、一般の入浴客とワニを見分けるのが生理的に判るのか、ワニが入っていると判ると、そそくさと湯船から出てしまう。
たまに鈍感な女性もいて、裸で温泉に浸かろうものなら、わらわらと男性が近寄ってきたり、ガン見されたりして格好の餌食にされてしまうのである。
ワニは、そういった千載一遇のチャンスのためだけに、時間と金を費やして楽しんでいるのである。
しからば、という事で混浴愛好会なるサークルを作ったのだが、ところが世の中には混浴してくれるっていう粋な女性など、そうはいないのである。
だいたいカップル同士ならまだしも、見ず知らずの単独男性のいる所に裸で入浴してくれるような物好きな女性など、まずはいないだろう。
小生は仕事柄、女性と接する機会が多く、仲の良くなった学生やOLさんに、参加費タダにするから秘湯の温泉に行かない!って事で口説いて、ようやく連れて来ているのであって、ネットで告知したからといって、1000人に一人の割合でしか、女性からのアクセスなんて無いのである。
よって女性が来ないと成り立たない温泉愛好会でもあるため、せっかく参加してくれた女性に対して、至れり尽くせりの環境にしていかねばならないのである。
参加費無料だけならまだしも、往復の送迎に飛行機・新幹線の手配、昼食代や立ち寄り湯代の負担、中にはメンバーさんがお気に入りの女性に対し、土産まで持たして帰らせるほど、女性にとって、まさしく「タレント気分に浸れる」くらいの至れり尽くせりの環境なのである。
※この画像は、何の関係もございません。
まして男性に対しては、ガン見させない、セクハラさせない、連絡先聞かないと、ないないづくしのおかげで、リピーターの女性が毎回のように参加してくれるのである。
よってツアーに参加する女性陣は、その数少ない中から選ばれた稀有な存在であるのは言うまでもない。
次回に続く