■09.7月度 信州・渋温泉オフ会 レポート1
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★毎月恒例の混浴・秘湯オフ会。
今回は7/18(土)~19(日)の1泊2日にかけて
長野県・渋温泉にて開催した!!
混浴友の会(といっても、たんなる秘湯好きの
メンバーの集まりなのだが‥)
では年10回ほど、混浴オフ会なるものを行う。
ようは温泉旅行ってこと。
今回のテーマは、レトロな温泉旅館。
まずは長野県でも秘湯中の秘湯と呼ばれる
加賀井温泉「一陽館」を目指す。
今回は35名と大所帯の参加者だったが、
関西からはわずか9名のみ。
マイカーが足りなくて、我輩の車を出さざるを得なかったのだが、
信州までの道のりは非常に長い。もちろん運転手は我輩のみ。
前の日の晩に大阪を出発したものだから、非常に眠い。
おかげで途中仮眠をとること5ヶ所。
信州に着いたのは朝の9:30という
非常にゆっくりとしたドライブである。
強烈な石灰成分の温泉
以前から長野県の松代町に、たいへん濃い温泉があると
聞いていたので、一度入ってみたいと思っていた。
上信越道「長野IC」からすぐ近く、松代町の東に、
その「加賀井温泉・一陽館」がある。
加賀井温泉は古い名称で、現在は松代温泉と呼ばれているが、
一陽館はいまだに加賀井温泉と呼ばれる。
周囲は田圃や畑がある郊外だが、一陽館の辺りは
小さな森になっている。
江戸時代に村でやっていた温泉を、大正時代に
復活させたものだそうだ。
湯気抜きがある立派な浴舎に休憩室の建物がついている。
温泉のご主人が温泉井戸に案内してくれた。
浴舎の隣に温泉井戸があって、そこから太いパイプが伸びている。
お湯を一時貯める湯桶を覗かせてくれた。
サイダーを流し込んだように猛烈に泡立っている。
泡の多い日は桶からあふれるそうだ。
噴出したばかりのお湯は透明に近い。
パイプの穴からお湯が滴っているが、
そこから石灰華が伸びている。
地面にもタケノコのように石灰華が盛り上がっている。
地面からもところどころから泡がにじみ出ている。
浴室は細長い浴槽がある。
左から右にふんだんに掛け流されている。
お湯は緑かかった茶色で濁りが強い。
床は一面の石灰華で赤茶色だ。
プラスチックの風呂桶も石灰華まみれだ。
浴槽のふちが石灰華で横にせり出している。
常連さんに聞くと昔は木の浴槽だったというから
たいへんな変わりようだ。
入ってみるとぬるめでよい。
泉質は含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉、
源泉の温度は41度、蒸発残留物が12680mg/Lもある。
源泉をそのまま流し込んで丁度良いぬる湯だ。
お湯をなめると塩辛くて苦い味がする。
浴舎の西側に大きな混浴の露天風呂がある。
四角い湯船が2つに仕切られている。
周囲は、簡単な生垣がある。お湯は濃い赤茶色だ。
手のひらを5cm沈めるともう見えない。
タオルはもちろん赤茶色に染まってしまう。
露天風呂に入るには、内湯の入り口からいったん
サンダル履きで外へ出なければならない。
女性はタオルを巻いて入っている。
露天風呂はかなり温めなので、ゆっくり浸かっている人が多い。
2,3時間入り放しの人もいるそうだ。
ご主人の話では、お湯がどんどんあふれるときは色が薄くて、
お湯がたまってくるとにごりが強くなるそうだ。
そういえば流れの多い内湯は、それほど赤くなく
露天に比べれば濁りが少ない。
露天はお湯の動きが少ないようだ。
お湯から上がると体が石灰分がついたようだ。
乾いてくると肌がさらさらする。
お湯から出て涼みながら、ご主人の話を聞かせてもらった。
せっかく来てもお湯に入らない観光客もいるのが
残念だと言っていた。
維持管理にたいへん手間のかかる温泉で
一時閉鎖されたということだが、地元住民の希望で
再開されたそうだ。いまは旅館部が休業中だが、
いつまでも続けてもらいたい良い温泉だと思う。
信州きたら、蕎麦でしょーーっ。
というわけで、加賀井温泉を出た後は、
名物「戸隠そば」を食べに向かった。
目的の店は「戸隠村・うずら家」
いつも行列が出来ている人気の高いそば屋でそうだ。
場所は戸隠神社中社鳥居前にある。
色々な情報によると、戸隠そばといったら、
まずは「うずら家」がおさえどころらしい。
さて12時ごろに現地に到着したのだが、
3連休に行ったのが悪
かったのか良かったのか。
物凄く行列が出来ていた。
店の前には入店待ちの人たちがたむろしている。
行ってすぐ、名前を書くシートがあるのだが
(多分20組ほど書けるシートではないか)
12時に行って既に7枚目のシートが使われていた。
「今どれくらいの待ち時間になりますか?」とお店の方に聞くと、
「あいすみません、2時間はお待ちいただくことになると思います。」
とのこと。
そば屋で2時間待ち。。。。。ぶっちゃけこの世の中に
2時間待ってまで食べる価値のあるそば屋はないと思う。
大阪や東京の大抵の所からなら30分~1時間圏内で
美味しい蕎麦を出す店はかなりの数ある。
一瞬躊躇したが、「どうか、お待ちいただけるようでしたら、
戸隠神社を散策されたり、お車でお休みいただくなど
して頂ければ…」ととても丁寧に、しかも優しい口調で
勧めていただいたので、
こちらもなんだか嬉しくなって「じゃあ待とう」という事にした。
どうやら、お店の前で客を案内していた方はこのお店の主のようだ。
人柄を見るだけで、このお店の美味しさがうかがえそうな気がする。
神社などで時間を潰し、2時間ちょっとほどして名前が呼ばれ、
お店の中へ。
名前を呼ぶときも 「長い間お待ちいただき、 誠にありがとうございます。」と、 感謝を先に述べていただいた。
謝罪より、感謝。この方は良く分ってるなぁと思う。
頼んだ物は大ザルの2枚分という大権現盛りときのこの天ぷら。
野菜の天ぷら、地大根卸し(名前失念)
そばは、石臼引き、手打ち実演付きで、三たての旨いそば。
歯ごたえのある霧下そば。天然わさびにも拘りあり。
竹編みの皿にぼっち盛り。店員の愛想、客の持てなし気持ちよい。
岩魚の焼き枯らし美味。季節の山菜天ぷら好評。
酒は戸隠・七笑・真澄などがある。
蕎麦は、非常に軽く、水蕎麦で食べても良いほどのお蕎麦。
まだ、新蕎麦が出ていない季節だから、香りは弱いが、
瑞々しさでそれを補っているところが良い。
天ぷらも滋味溢れる味で、地元で採ったものを揚げてるのだろうか、
と思うほどだった。
地大根は、辛み大根の極みで、一口食べれば舌がしびれるほど辛く、
これが薬味だったらどれだけ旨いだろうと
(ちなみに大根蕎麦もあるよ)唸らずには居られなかった。
勿論蕎麦に乗せて食べた。
うーん、うまい!
さすがにうまい!!
ウンチクは語れませんが、とにかくうまいそばだ(笑)
きのこの天ぷらもごま油の香りが絶妙♪
こんな店が近所にあったら幸せである。
2時間待った甲斐がある、そう思わせてくれるお蕎麦屋であった。
戸隠観光をする際は、まずここで予約してから、
観光し、その後こちらでゆるゆるとお蕎麦を味わうのが、
きっと正しい戸隠観光なんだろうなと思った。
●住所:長野県上水内郡戸隠村中社3356
●営業:10:30-16:30【売れ切れ仕舞い】
●電話:0262-54-2219
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