■2015年8月度、美女と一緒にワイルド野湯体験!福島混浴ツアーレポートⅠ
世の中の数ある「期待し過ぎてはいけないもの」のひとつが混浴温泉である。
ご承知のとおり、期待に添うような状況はなかなかないし、仮に女子大生5人組に遭遇しようものなら、己の狼狽ぶりを考えるだけでも冷汗が出る。
「そうじゃなくて、若いけれど落ち着きというか品があって、 一人でそっと岩風呂を楽しむようなご婦人が、どこかにいるのではと…」
まぁ、毎日せっせと混浴露天に通ったとしても、そういう状況に遭遇することは100%ないし、それこそワニと間違われかねない。
ただし、ここのオフ会では、こんな無理難題も叶えてくれるのである。
❖福島の混浴温泉事情
東北地方には、日本の湯治文化の名残が残っている所が多い。
そういう所は、大概が混浴であり、当たり前のように男も女もひとつの湯を楽しんでいる。
温泉って、もともとこういうことなんだ、って実感できるのが混浴温泉の醍醐味なのである。
そして、もうひとつの楽しみは人との出会い。
同性同士、それも内湯では会話が弾む、という事は滅多にない。
これが混浴、しかも露天風呂となると、性別、世代を超えてコミュニケーションが生まれやすい空気がある。
初めて出会った他人同士が、裸で深い話をするって、ほかにはない状況なのである。
かねてから個人的に非常に新鮮な感動を覚えた東北の秘湯の数々。
そして、さらに東北の秘湯を極めてみたいという事で再び計画したのが、福島のオフ会なのである。
まだまだ東京も朝夕は蒸し暑い平成27年8月某日。
今回の「美女と一緒にワイルド野湯体験。福島秘湯の旅」
具体的には、福島県の沼尻温泉「沼尻元湯」のトレッキング秘湯プランを経て、幕川温泉「水戸屋旅館」へ。
その後は、高湯温泉「安達屋旅館」から、姥湯温泉「桝形屋」への立ち寄り湯。
という、およそ1泊2日では考えられない超ハードなスケジュール。
参加者全員が、まず全部回るのはとても無理だろうって事で、天候や道路事情を見ながら、臨機応変に対応するというプランに切り替えた。
アクシデント発生
女の子たちと一緒に東京・池袋駅前で朝の8時に待ち合わせし、東京の酒さんのワゴン車で現地に向おうっていうプランだったのだが、8時過ぎてもその酒さんが来ない。
おかしいなと思い連絡を入れると、なんと自宅の駐車場に置いてあった車が当逃げされ、現在、警察に現場検証に来てもらっているという。
写真も送ってもらったのだが、夜の間に何者かにフロントの部分を当逃げされ、バンパーやライトやらがぐちゃぐちゃになっているみたいだ。
ちなみに酒さんの家のガレージは、シャッターがなく狭い路地に面した路上に置いてあるため、夜暗いうちだと当逃げされてもわかりにくい。
しかし逆に地元の車しか通らない路地ゆえに地元の車に違いないということで、警官以外に刑事も数名来て現場検証に時間が掛かったらしい。(防犯カメラがないので犯人が特定できないとのこと)
もしや500万以上もする高級ワゴン車なので、何者かのイタズラかも…。
「こりゃ、困ったぞ…」「今から新幹線で郡山まで行くと時間もお金もかかってしまうし…」
とにかく車が出せないとなると、かくなる上はレンタカーを借りるしかない。
しかし池袋駅周辺のレンタカー会社を片っ端からあたったのだが、休日のため、どこも空きが無い状態。
ようやく1時間後見つけたレンタカー会社に、5人乗りのワゴン車が空いていた。
・タイムズカーレンタル
http://rental.timescar.jp/shop/1368.html
タイムズがカーレンタルしてるって知らなかったのだが、これで助かった。しかし手続き済ませて池袋を出発したのが10時前。2時間の遅れである。
メンバーさんとは12時にJR郡山駅で集合を掛けていたので、先に「沼尻元湯」に行ってもらい、われわれは後で合流することにした。
途中、渋滞もありトイレ休憩などをはさみながらも「沼尻登山口駐車場」に到着したのが夕方の4時。他のメンバーさんは、2時頃に到着しているはず。(沼尻元湯は携帯の電波が通じないので、現地の情報が判らない)
とりあえず、現地まで行こうと出発することにした。
・沼尻元湯とは?
福島県の安達太良山を流れる硫黄川の上流に毎分10,000リットルも湧出していて、 ふもとの沼尻温泉や近くの中ノ沢温泉の源泉になっているのが 「沼尻元湯(ぬまじりもとゆ)」である。
源泉が流れ出した川自体が温泉になっており、大迫力の野湯気分が味わえる。
それと沼尻元湯へは、歩いて行かないと行けない場所にある。
まずはじめに書いておくが、この源泉地帯は硫化水素ガスの発生地帯であり、 無風時には有毒ガスが溜まる事もある危険地帯だということ。
すでに上流の方では死亡事故も起きている。
沼尻元湯に行くには2つのルートがあるのだが、 右のルートは登山道のきついルート。
景観は非常に良いのだが時間がかかるのと、沼尻元湯付近は急な坂道になってお 軽装備では、危険とのこと。
われわれは手ぬぐいくらいしか持っていないので、左のルートを選択することに。
こちらも登山道であるのだが、源泉から引くパイプの横に併設された道で 登山道という感じはしない。
歩いて行くと絶景ポイントが何か所かある。
所々に幅15センチくらいの角材が2本くらいしかない橋があり、そこを通り抜けていかなければならないため、登山に慣れていない女性や、 スニーカーシューズを履いていかないと歩けないようなワイルドな箇所がいくつかある。
歩き始めてすぐに左前方に「白糸の滝」が見える。特にここは絶景のポイント。
途中から道の横には沼尻温泉と中の湯温泉街まで伸びる源泉が流れている配管が置かれている。
ここで先に入っていたメンバーとすれ違った。もう16時過ぎてたので、われわれが来ないと思い帰ってきたのだという。
いまさら引き返す訳にもいかないので、われわれ4人だけで進むことにした。
沼尻元湯までの道のり(源泉配管の上に板が敷かれている)
この配管に沿って上流に進んでいくと、 歩き始めてから20分ほどで小屋が3つほど並んでいる。
途中、源泉の吹き出る箇所も有り、結構デンジャラス!
「おお、これは素晴らしい」
沼尻元湯は、草津温泉の湯畑を10倍くらいロングにしたような景観で、山々に囲まれた大自然の景観といい、アメリカのグランドキャニオンを彷彿させるような、ちょっと日本では、お目にかかれないような景色。
硫黄川に近づくとかなりの硫化水素臭が漂ってくる。
咳き込んだり、目にしみるようでは危険なので、風も吹いていて有毒ガスの心配はなさそうだ。
川には、すでに数人のグループが入っている。
どこの箇所も大自然の野湯のため、入っている人全員がスッポンポン。
なんと、わざわざイタリアから来たというカップルも入っていた。 (しかも帰りに途中の山道でヒッチハイクされた)
そうとなったら話は早い。
われわれ「なちゅらる秘湯探検隊」は人目をはばかる事無く? 素っ裸になり、大自然のなか童心に返って天然温泉を楽しんだのであった。
隠れるところも何もないので、女の子も野外で脱ぐことになるはめに…(^-^;
源泉は、とても熱くて触れない位の高温なのだが、
最近は雨が多いためほどよく湯温が低下し入りやすいとのこと。
川底から源泉が湧くのではないので、尻焼温泉や 川湯温泉「仙人風呂」のように、 お尻が熱っ!ってこともない。
きれいに白濁したお湯は、ちょうど適温で硫黄の匂いが強い。 底をすくうと、大量の湯の花が採集できる。
あまり深いところもないので寝湯だって楽しめる。 適温の湯船を探しながら、あっちこっちを探し回る秘湯ガールのアキちゃん。
さしわけ裸族のようです(笑)
足元には石が多いので、サンダルが必要です。
ふー、やっと落ち着いた(;´Д`)
こんな、大自然の中なので 誰も見ていないから恥ずかしいということはないとのこと。
無粋にも水着やタオル巻き入浴だと勿体ないですネ…(^^ゞ
山々に囲まれた谷あいの川が白濁の温泉だなんてダイナミックすぎる!
ところどころに、こんな滝湯もある。
裸で滝に打たれるアキちゃん。
大自然の中での撮影。宮沢りえのヌード写真集「Santa Fe 」みたい!
景色も湯も最高!!
ただ、お湯自体は強酸性湯なので少しピリピリするので、目に入らないよう気を付けなければならない。
1時間ほど沼尻元湯の野湯を堪能したのであった。
■沼尻元湯(ぬまじりもとゆ)
住所:福島県耶麻郡猪苗代町大字沼尻(沼尻スキー場奥)
営業時間: 日の出~日没定休日
※11月~5月迄の間は雪のために入れません。
駐車場:あり(無料)
泉質:酸性-カルシウム・アルミニウム-硫酸・塩化物泉
効能:胃腸病・糖尿病・神経痛・リウマチ・皮膚疾患…etc.
バスタオル巻き:OK(水着も可)
・・・・・・・・・・・
次回に続く
https://konyokuroten.com/
この記事へのコメントはありません。