■万座温泉「豊国館」
翌日に立ち寄り湯したのは、万座温泉。
草津温泉から万座温泉に抜ける道として、志賀草津高原ルート(国道292号線)を 通るのが一番の近道なんですが、現在群馬県の草津白根山は、火山性活動が活発化し 、気象庁発表の「噴火警戒レベル2 火口周辺規制」(警報)となっており、火口から1キロ 圏内は入山禁止になっています。
よって、この付近は立ち止まって景色を見たり、有名な湯釜(火口池)を見学することもできないのです。
湯釜
群馬県吾妻郡嬬恋村上信越高原国立公園内、標高1800mの高地に位置する「万座温泉」は、硫黄濃度も日本一の温泉。
源泉は、姥湯(湯畑)、大苦湯、錫湯、鉄湯、苦湯、ラジウム北光泉、法性の湯などがあり、さまざまなお湯を楽しむことができます。
岩場から白い煙(火山性ガス)がモクモクと立ち昇る万座名物「空吹」も見所のひとつです。
冬はスキー客でもにぎわいます。
御存じ、映画『私をスキーに連れてって』
https://www.youtube.com/watch?v=NXW2-5Iiq4o
http://matome.naver.jp/odai/2136039901222522001
通行禁止の焼額から万座まで滑るなんてなんて無謀なストーリー
到着点は、万座プリンスホテルです。
の舞台にもなったところです。
この作品をきっかけにスキーブームが到来し、最盛期の1993年は、スキー人口が1860万人に膨れあがりました。人気スキー場でのリフト・ゴンドラの待ち時間が数十分から一時間というのも珍しくなく、高速道路の渋滞はもとより、宿が取れなくなったのもこの頃です。
それまで若い人が少なかった万座温泉スキー場が一転、おしゃれなスキーヤーであふれ、洒落た若者であふれました。
特に女性は、原田知世そっくりの姿で登場しました。
そのあおりで、それまでは休日でも人が少なく、ゆっくり出かけても余裕の駐車スペースがあった万座温泉スキー場でも、スキー場へ向かう万座ハイウェーの料金所で、駐車スペース確保が困難であることを理由に、表万座スキー場へ誘導される程でした。
また、スキー人口の増加に伴い、当時高価であったスキー用品の低価格化が進み、10万円程度だったスキーセットが、ディスカウントストア等で2万円程度になるなど、ブーム以前より安価で購入できるようになったといいます。
当初、矢野文男を演じるのは三上博史ではなかった。実は俳優として売り出す予定だったスキーヤーがクランクイン寸前にしりごみし、出演をキャンセル。急遽スキーを滑れる俳優を探したが、スケジュールが空いている俳優がみつからず、そこで当時無名だった三上博史が大抜擢されたといいます。
映画のタイトルは、当初「万座の恋の物語」であったらしいです。
結局、楽曲「わたしを野球に連れてって」(TakeMeOuttotheBallGame)をもじって、『私をスキーに連れてって』になったと言います。主題歌は原田知世が歌う予定でしたが、原田知世は「ユーミン(松任谷由実)がいいと思う」と提案し、これを馬場監督以下その他スタッフも了承。主題歌は「サーフ天国、スキー天国」となった経緯があります。
この作品で、ここ万座温泉の「万座プリンスホテル」が映画の舞台として使われていたため、ゲレンデ前のプリンスホテルから客室の予約が埋まってしまうほど、「西武系のスキー場ならプリンスへ」というのが一般化したと言います。(へぇ~)
ちなみに、ブログ「私を混浴・秘湯に連れてって~」 や、動画コンテンツ「私を秘湯に連れてって」は、このこととは何の関係もございません。
さて万座温泉の中で一番成分が濃いと言われている鄙びた雰囲気の豊国館は、スキー場も目の前で春夏秋冬全て満喫でき、スキーシーズン以外は自炊の宿として大変安く泊まる事もできます。
豊国館は効能豊かな「苦湯」の湯元を有し、たっぷり堪能できます。万座へ行ったら豊国館はまずはずせません。
露天風呂は、混浴
宿に入ると、とても鄙びていて、歩くとギシギシいいます。
近代的なものが何もなく、秘湯の宿っていう気分が味わえます。
混浴露天風呂は、男性用脱衣所とつながっている男女共用の脱衣所がありますが、 非常に狭いため、女性は内湯の女性用脱衣所で着替え、バスタオルを巻いて混浴露天風呂の脱衣所まで廊下を歩いても行けます。
ただ、男性は男性用内湯から混浴に出られるようなので、実際混浴用の脱衣所で着替える人は少ないかもしれません。(鍵を掛けるようなロッカー等がありませんので、フロントで預かってもらえます)
「きゃっ、プールみたい!」「お湯が白~い!」
男女共用脱衣所の先にある数段の階段を降りると、横に長いプールのような 湯船が登場!
深さは1mくらい、長さは10m近くあり半立ち状態で入浴します。
日本最高地点にある温泉という触れ込みなのですが、この日はピーカン状態。
日差しが強く、屋根などの遮るものなど全くない状態なので、裸だとスグに日焼けしてしまいます。
しかもお湯が熱すぎて、ゆっくりと浸かることができません。
全員足湯状態です。
さすがに女性陣は、すっ裸でからだを焼くわけにもいかないため、 湯船の縁に立ててある雨用の傘を開いて、日除け替わりに。
黒い傘なので、白いお湯とのコントラストなため、違和感があります。
女性の身体は小さいため、お湯に浸かると傘しか見えません。(まるで傘お化け)
露天風呂が貸し切り状態だったため、比較的お湯がぬるい箇所を探してアキちゃんも、裸でウロウロと…。身内ばかりなので気になりません(笑)
まるでヌーディストビーチ状態。
全裸に見えるポーズ
安心してください、はいてません! またかよ!
とにかく明るい混浴でした。
豊国館のお湯は、青白く濁ったお湯で、硫黄の強い匂いもして温泉らしいお湯です。
ここに来て誰もいなかったら、泳ぎたい衝動を抑えるのは至難の業でしょう。平泳ぎでも背泳ぎでも、開放的に楽しめば良いです。但し、男性内湯の窓から見えているので、お忘れなく。まあ、見られることを気にしてたら、損な気分にさせられる。男女の垣根を越え、まったりと開放的に楽しむべきお風呂です。
万座は、ゆっくりと湯治をするにもよし、スキーの後筋肉痛をとるのもよし、ここはすばらしい温泉だと思いました。
■万座温泉「豊国館」
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村万座千俣2401
アクセス:万座鹿沢口駅からバスで40分
TEL:0279-97-2525
立ち寄り入浴料:500円
営業時間:8:00~20:00
定休日:無休
駐車場:あり(無料)
露天風呂(混浴1、女1)内湯(女1、男1)
泉質:酸性-含硫黄-ナトリウム-硫酸泉・塩化物泉
効能:胃腸病・リュウマチ・神経痛・呼吸器・婦人病等
・公式サイトURL: http://www.houkokukan.com/
これで終わりです。
■混浴オフ会に参加されたい方は、
https://konyokuroten.com/
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