なちゅらる全国秘湯・露天風呂愛好会

０７年９月１５（土）～１６日（日）

今回のオフ会。前回に引き続き舞台は信州。
特に効能豊かな白濁の名湯･秘湯にみんなで
浸かろうっていう企画。

その楽しそうな企画に集まったメンバーは、
関西･中部･関東地区から男女合わせて総勢３４名。

常連さんが２０名ほど、あとは新人さんという
フレッシュな人数構成。
女性も東京・大阪方面から新人・常連さん合わせて
１０名ほどという､かなり華やいだ雰囲気である。

関西メンバーは前夜２３時半から大阪を出発、
一路、新潟県にある｢燕温泉｣に向かった。
ここには、言わずと名前の知れた天然の秘湯の露天風呂
「川原の湯」「黄金の湯」がある。

以前５年ほど前には､しょっちゅう訪れた温泉で、
ロケーション・雰囲気ともお気に入りの秘湯
ベスト５の温泉である。

車で約７時間ほどかけて、ようやく温泉に着いた。
上信越道「妙高IC」から降りて１５分位で到着するのだが、
駐車場を降りてから約２０分ばかり山道を歩いた所に
その秘湯（野湯）は存在する。

燕温泉は冬期の間は雪で閉鎖されており、だいたい
６月から１１月の間しか入られない、まさしく天然の
露天風呂である。

右に谷底が見える断崖絶壁の細い山道を通り過ぎ、
つり橋の下にある河原沿いを登ったところから、
硫黄の匂いがそれとなく、漂ってきた。

約５分ばかり歩いていくと､掘立小屋が見えてきた。
ひょいと顔だけ突き出してみる。期せず、思わず、
「うぉ～」と声が上がってしまう。
どこぞの洗剤メーカーのＣＭではないが、
輝くような白さなのだ～。

湯船はきっちり四角形、洗い場だって、桶だってある。
しかも、ウェスタンスタイルの扉のついた脱衣所もあり、
ぬる目の露天好きにはおすすめの一湯。
どれほどぬるいかというと、40℃は切っているに違いない。
山川草木、森の自然に包まれて、１時間でも２時間でも
浸かってられそう。
周りの山と、目の前を流れる渓流の雰囲気がマッチング
して、桃源郷のような世界である。
紅葉の季節に入れば、もっと雰囲気が良いに違いない。

関西から初めて訪れた女性３名連れてきたのだが、
女性用の更衣室もあり、最初は入るのを躊躇していたの
だが、ロケーションの良さと、入れば裸が見えない
湯船の色の安心感も先立って、混浴初体験だった
彼女たちも一緒に入湯してくれた。

真っ白いお湯に浸かる男女１２人。
生真面目に森を見つめながら、
身じろぎ一つすることもなく、さながら生き仏の感。
この露天、きっと人の魂を抜いてしまうに違いない。
　
ほとんど我々御一行のための貸切状態であったのだが、
後ろ髪引かれながら１時間ほど湯に浸かり
河原の湯を後にした。

さて河原の湯から､もう一つの露天風呂「黄金の湯」
に入りに行く。

河原の湯から離れて徒歩２０分ほど
妙高登山の山道の道沿いに沸く温泉なのだが、
河原の湯と違って半透明な湯に、男女の仕切りがあって、
以前入った時と違い開放感が失われていた。
おまけに湯温が熱すぎる。
湯も湯の花かゴミか知らないが黒い沈殿物で汚れており、
少々興ざめしてしまった。

まぁ無料の天然温泉だから仕方がないにせよ、
河原の湯が良かっただけに、いっそう差を感じてしまった。

その後､黄金の湯を出た後､燕温泉の土産物屋にて
一服していたのだが、
タオル袋を持った女子大生らしき女性３人組が
河原の湯の方角に歩いて行った時には、もう少し
湯船で粘っておけばと思っていたのは、僕一人では
なかっただろう（笑）

燕温泉を出発したのは午前１０時ごろ。
まだ乗鞍高原の宿泊先のチェックインまで
早すぎる。
メンバーさんの提案で､前回のオフ会の時
立ち寄り湯で行った｢加賀井温泉･一陽館｣ に
行くことにした。

長野道の松代ＩＣを降りてから松代温泉方面に
向かう｡加賀井温泉の説明は､７月のオフ会の時
に説明したので､ここでは省略するが、
何度来てもここの温泉の雰囲気と泉質は良い。

前回来た時は小雨が降っていたのだが、
今日は雲一つ無い快晴である。
茶色いお湯は１センチ先も見えない程なので、
中に入ってしまえば女性でも安心である。

地元から来られる､話し好きのおじいさん達が
うちの女性陣にも気さくに話かけたりして
ここの湯の雰囲気だけは､いつきてもアットホーム
な感じがする良い温泉だ。

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