今、真田幸村が熱い。
昨年、大阪では大坂の陣からちょうど400年の節目の年ということもあり、大坂の陣最大の英雄「真田幸村」の足跡を巡る旅が大ブームに。
今年になってからもドラマの影響もあり、その熱は収まるどころかますます過熱していく一方です。
NHK大河ドラマ「真田丸」を筆頭に、舞台、出版、ゲームなどなど、真田幸村にまつわる関連コンテンツが目白押しな今年は、まさに「真田イヤー」。真田モノについての話題が普段の会話に上るのは当たり前というブームのまっただ中、ついに大本命として映画「真田十勇士」まで登場する。
真田幸村を評した言葉に中に、「不思議なる弓取りなり」というものがある。
彼の死後に江戸時代の人が記した言葉だが、現代の私たちが幸村に対して抱くイメージを、当時の人たちも同じように持っていたというのが興味深い。
幸村はその戦い方からして、ほかの武将とはずいぶん違っていた。普通の武将は往々にして力攻めに出るものだが、幸村は最初は戦意の無いように見せかけて敵を油断させ、攻め込んできたところを搦手(相手の弱点)からたたくというような戦法をとった。
神出鬼没、変幻自在の戦いぶりが、当時から「不思議」と評されるゆえんだったのだろう。
そんな天才的な戦術家でありながら、幸村は歴史上の勝者であったわけではない。むしろ歴史の流れに逆らって敗れた敗者でしかなかった。
徳川家康によって紀州九度山に14年にもわたる流刑をしいられたあと、大阪夏の陣では、家康をあと一歩のところまで追い詰めながらも果たせず、戦場に散った。
その散りぎわの見事さも相まって、幸村は没後すぐのころから一種独特の人気を持つようになった。それは、滅びゆく者に見方したくなる、日本人が好きな判官びいきというものだろう。
実際、幸村は夏の陣で死なず、遠く薩摩に落ち延びたという噂が当時から流れていた。
そういう噂があること自体、幸村には生きていてほしいという人々の思いのあらわれであったに違いない。
夏の陣前後での幸村の評価に変化
家康は大坂夏の陣の前に大坂城に入城した武将の名簿を見て、「大阪方の浪人衆の中で武者らしいのは、後藤又兵衛と御宿勘兵衛だけだ」と語ったというエピソードがある。
幸村を「浪人」と見るかどうかは検討すべきところではあるが、夏の陣が始まる時点で家康はまだ幸村に脅威を感じてはいなかったのではないかと考えられる。
それは、冬の陣が始まる前、真田の大坂城入城の報を受けた家康は「親か?子か?」と尋ね、それが子・幸村であることを知ると安堵したという話からもわかる。
家康にとって上田合戦での事実上の敗北はあくまで父・昌幸に対しての敗北であり、子・幸村は恐れるに足りない存在でしかなかった。
そんな幸村に馬印を倒された家康は、当然驚き幸村を侮ったことを後悔したことだろうし、命からがら逃げるときには三方ヶ原の戦いで浜松城に逃げ帰った時のことを思い出していただろう。
多くの戦国武将たちが家康の圧倒的な兵力の前に屈していった中、決して屈することなく、最後まで戦いの中に身を投じ、家康を追い詰めた幸村は、江戸時代が始まった当時において、兵の中の兵、まさに「日本一の兵」と呼ぶにふさわしい存在だったのある。
NHKドラマ 真田丸
真田十勇士
豊臣方の武将「真田幸村」の家臣として活躍をしたとされる十人の勇士の総称。
その武勇伝は架空のものであり『真田三代記』や『難波戦記』を種本として「立川文庫」によって創作されたとのこと。
十勇士の活躍舞台は、真田昌幸・幸村の九度山配流から大坂の夏・冬の陣までの間で、父子を中心に、徳川家康の動静を探りながら縦横無尽に活躍する痛快なおもしろさは大好評を博した。その郎党の顔ぶれが猿飛佐助・霧隠才蔵・三好清海入道・三好伊三入道・穴山小助・由利鎌之助・海野六郎・根津甚八・望月六郎・筧十蔵である。
真田十勇士の名があまりにも有名になったため、真田家に実在した家臣たちであると思いがちになるが、あくまでも全員が架空の存在である。
しかしなぜ多くの戦国武将のなかで、幸村の場合にだけ、そのような者たちが創作されたのか。
それは、「不思議なる弓取りなり」の幸村には、それに相応しい異能の家臣団が必要ということなのだろう。
その意味では、幸村と十勇士は切っても切れない関係にあるといえ、史実も創作もすべて含め、「真田幸村」の魅力となっているのだろう。
真田十勇士9/22(木)全国ロードショー
http://sanada10braves.jp/story/
ところで「真田丸」で真田幸村の父親「真田昌幸」演じる俳優の「草刈正雄」さん。
実は昔、NHKの大河ドラマ「真田太平記」では、真田幸村の役を演じてたんですね?
草刈正雄の「真田幸村」
堺雅人の「真田幸村」
この二人、なんと新選組の「沖田総司」役でも被ってます!
新選組始末記・沖田総司役の草刈正雄
映画「沖田総司」での草刈正雄
映画「壬生義士伝」では堺雅人が「沖田総司」役
存在感のあるイケメン俳優の二人、同じ役で歴史は繰り返されるのですね。
言ってみれば、単なる混浴ツアーなのではあるが、そこは歴史にもこだわる「なちゅらる」
歴史好き、真田幸村好きはぜひとも行っておきたいスポット。
そうでなくても、ここは桜の季節はかなりの見所らしいので、誰でも楽しめる場所である。
ドラマが好きな方は来年1月までの大河ドラマ館には行っておいた方が良いだろう。役者さんのサイン、実際の衣装などが展示されている。
上田城といえば、正面の城門と左右の櫓が定番です。
しかし、城造りに長けて、徳川の大軍を2度に渡って退けた「不落城」としての往時の威風をしのぶには、今は駐車場一帯が川であり、天然の堀として上田城を堅固な城としていたことをまず櫓などの高い場所から城の周囲を睥睨し、川があったことが想像できる。
そして次に駐車場側へ下り、当時「尼が淵」と呼ばれていたところから城を見上げる。これで上田城に来たことになると思う。真田の城へです。
そこここに解説が出ており、面白い。ほんの少し真田や上田城での徳川との合戦のことを調べて行くと、「なるほど」となる。大河ドラマ「真田丸」のオープニングにもそのショットがある。
また、敷地内の真田神社では「落ちない城」にあやかってビジネス・学業・スポーツ・恋愛など、時に勝負が必要な時に真田氏の知略や勝運にあやかろうと言う事で参拝に来られる方も多いそう。
上田を納めてきた名藩主の方々が祀られていると、確かに御利益がありそう☆
正面門をくぐったすぐに真田家の象徴とも言える、真っ赤な「巨大兜」のオブジェがある。
人気の記念撮影スポットです。
ちなみに、ポケモンスポットでもある。
上田城跡には、その名の通り天守閣は無いのだが、公園内には櫓(やぐら)が残っている。二階建ての櫓は敵の動きをいち早く察知する為の「見張り台」の役割を果たしている。
防衛の為の工夫が様々な所に配置されています。
●敵の侵入を防ぐ、お城の周囲を囲むお堀
●櫓にある鉄砲用の窓「鉄砲狭間」
●当時の武器「火縄銃」
高台からは敵の動きが良く見え、火縄銃による攻撃がより容易くなっている。
きっと、火縄銃の技術も相当高かったのではないだろうか?
ここは展示されている火縄銃は実際に触れる事ができる!
なかなか貴重なのではないだろうか?手に持ったのは初めて(-^□^-)
お子様が歓ぶこと間違いなし♪ ちょっと重たいのでご注意を。
こういったところから撃つので、徳川軍は苦しめられたのだろう。
誰だ、こんな所に六文銭(五円玉)置いたのは(笑)
実際に見学することで、上田城がどのような場所にあり、堅牢な防衛力を誇っていた理由が分かった気がした。
上田城跡を見た後は同じ敷地内にある「真田丸大河ドラマ館」や「上田市立博物館」、少し離れて城下町「柳町」など見所も沢山点在する。
ドラマをみて興味を持った方、真田幸村のファンの方にもおススメです(・∀・)σ
真田幸村の過ごした上田市を堪能できる絶好の機会ではないだろうか?☆
上田城跡公園
長野県上田市二の丸2
【入場料】大人250円、高校生以上の学生180円、小中学生60円
販売されるチケットは、同じ敷地内にあります「上田市博物館」と「櫓展示室」にも入れる共通チケットです。
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別所温泉「真田幸村の隠し湯」
そしてなんといっても池波正太郎さんの真田太平記の中で、真田幸村とお江が結ばれる舞台となる温泉が、この「石湯」である。
「真田丸」放映に向けて、その真田太平記について、石湯について書かれた案内板が設置された。
昔の瓦版のような雰囲気のある感じがいい。
イラストをスライドすると…
もう一枚石湯の説明が読める。
外湯巡りの際には是非確認してみてください。
中はこんな感じで普通の温泉。
付近には観音様や、真田家の鎧兜も飾っている。
さて、この別所温泉「石の湯」以外にも真田家にゆかりのある温泉地は信州・上州にもたくさんある。
長野県
・角間温泉(真田町)…真田一族の発祥の地にある温泉で真田家の隠し湯と呼ばれている。角間渓谷には真田十勇士の猿飛佐助が修行したという伝説がある。
・渋温泉…江戸時代は真田氏が藩主をつとめた松代藩の領地であり、藩主が宿泊する本陣も置かれていた。
・加賀井温泉…武田信玄の隠し湯や日蓮上人が入湯したという言い伝えもある歴史のある温泉。江戸時代に松代藩に温泉開設の願いが出され、藩の浴室もあったという。
・熊の湯温泉…1848年に松代藩の佐久間象山が志賀高原を調査した際に発見した温泉。
群馬県
・伊香保温泉…伊香保温泉の石段街は長篠の戦いで敗れた武田勝頼が真田氏に命じて作らせたもの。
・鹿沢温泉…真田幸村や真田十勇士が入浴したと伝えられている。
これから、その温泉を巡って行くことにする。
次回「加賀井温泉・一陽館」編に続く
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