彼女といいムードでしゃべっていると、
「ギャー、ゾンビが現れたー!!」
悲鳴とともに現るゾンビの群れ。
何だこりゃ、バーベキューどころの騒ぎじゃない。
あたりはすべてデンジャーエリア。
コテージにサイレンが鳴り響く。ミッションスタートである。
みんなキャーキャー騒ぎながら部屋に逃げ込む。
わずか5分。再びサイレンが鳴った。
「感染者が発生しました、感染者が発生しました」
無表情なアナウンスとともに、リビングに戻ってきた参加者はみな疲れ切り、笑顔のカケラもない。噛まれた跡のあるメンバーもいる。何があったのか? たった5分でハツラツとした若者たちが終電のサラリーマンのようにやつれ果てる、BBQエリアにいったいどんな恐怖が待ち受けていたのか?
それに俺と話していた「佐野ひなこ」似の彼女もいない。
不安と好奇心が振り子のように揺れ動く中、またしてもサイレンが鳴った。再びゾンビが部屋まで襲ってきたのである。
方々から聞こえる唸り声! 血だらけのメンバーが現れる。ゾンビだ! しかし魔手をくぐり抜けなければ、感染してしまう!噛みつかれたら終わりだ!
俺と一緒に参加した極真空手黒帯の山本君、そうだ山本がいた。行け、山本、ゾンビと戦え! 女の子たちは、我々が死守するぞ!
さらに舞台の端から女ゾンビが現れた。迫ってくる女ゾンビ! 山本が中段に構える。
岩をも砕く極真空手の正拳突きが炸裂か?
「オーマイガッ!」
弱い! 山本、あっという間にゾンビに捕まり、噛まれている。というか、食われている! 山本、キミの戦いは無駄にしないぞ!
ふと女ゾンビを見ると、なんと、俺と話していたあの「佐野ひなこ」ではないか!
彼女を銃で撃とうとするメンバー。
「やめろ、撃つな!」
彼女の前に立ちはだかる俺。
「いて、いててててて!!」
彼女が俺の首筋に噛みついたのだ。
その後はどうなったのか判らない。意識が薄れて行く中、俺は誰かに抱えられていったのだけは覚えている。
続く
■2016年6月度、アイアムアヒーロー!!混浴カップリング&ホラー体験ツアーin 伊豆レポートPart.2 終わり
●次回は、■2016年6月度、アイアムアヒーロー!!混浴カップリング&ホラー体験ツアーin 伊豆レポートPart.3に続く
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