飛騨高山ってどんなところ?
「飛騨高山」という地名は実在する訳ではありません。
岐阜県の北部に位置する飛騨エリアの中心にある高山市を指す呼称です。
では、飛騨高山にはどういった魅力があるのか見てみましょう。
◆飛騨高山はとにかく古い町並が魅力!
飛騨高山の魅力は何といっても風情ある古い町並!
江戸幕府の直轄領でもあった飛騨高山は岐阜の「小京都」とも称され、至るところに古民家が見られる町並は散策しているだけでも十分楽しめてしまうほど。
さらに飛騨高山にはその古民家を利用したカフェも多く、雰囲気ある店内でいただくスイーツの味はまた格別です。着物で飛騨高山を観光すれば、さらに気分が上がること間違いなしですよ!
星野七星が、その高山をご案内します♪
【さるぼぼ とは】
岐阜県の飛騨地方で昔から作られている人形のことを言います。 飛騨高山地方では、赤ちゃんのことを「ぼぼ」と言い 猿(サル)の赤ちゃん(ぼぼ)さる+ぼぼ= ”さるぼぼ”と名付けられました。 赤い顔の猿の赤ちゃんをイメージしています。 さるぼぼの「さる」にはいくつかのいわれが存在します。 「猿」ではなく「去る」と書き 「災いが去る(猿)」「疫病が去る(さる)」 などと言われ安全を祈願します。
高山市の朝市「宮川朝市トコトコ歩き」
人気の高山観光としてパンフレットにも取り上げられる宮川朝市に行ってきました。 普通ガイドブックで紹介されるのは特産品などを地元の人が売っていたり屋台などの食べ歩きが楽しめるというもの。
でも実は他にも地元のクリエイターが作るサブカル作品があったり、通り沿いの看板に書かれた俳句といったディープな見どころや要チェックのコネタも多いんです♪
主に地元のおかあさんが作った漬物などの伝統的な特産品がメインですが、定番の特産品以外にも珍しいご当地フルーツや地元産のハチミツ、バジルペーストや無農薬サラダセットなどを出しているお店もあります。
中には自家栽培ハーブティーのテイクアウトができるお店など新しい特産品も楽しめます。
5月に取材した際には季節柄鯉のぼりがかかっていました。高山の節句は旧暦で行うので実は6月5日にお祝いをするんですよ♪
観光人力車「ごくらく舎」さんの案内で、高山市内「古い町並」を優雅に巡る!
せっかく、高山に来たのだからと、「人力車」観光をすることにしました!
実は日本で人力車を作っているのは、高山だけで、1台200万円するそうです。
人力車に乗るのは、好きなので、乗りました。
京都や湯布院は、えびす屋さんですが、高山は、ごくらく舎です。 また、高山は観光人力車の発祥地だそうです。
人力車で赤い中橋
人力車に乗って古い町並巡り
古い町並を散策していると、人力車の行き交う光景が目に飛び込んできます。
観光客を乗せ、快活に話しながら歴史ある町並を案内する俥夫(しゃふ)たちの姿は、もはや高山の風景の一部と言っても過言ではないほどです。
人力車乗り場 乗車場所は、「上三之町と柳橋の交差点」「陣屋朝市前」「中橋東詰角」の三箇所。
今回は、古い町並の中心地にある「上三之町と柳橋の交差点」から乗ってみることにしました。
七星「こんにちは。人力車って、どのあたりを回るんですか?」
俥夫「古い町並をぐるっと回る30分コースがおすすめです。どうぞ、乗ってみて!」
七星は、おすすめの30分コースを選択。俥夫さんに手を引いてもらって人力車に乗ります。
人力車で古い町並 人力車に乗ると、目の前には非日常的な世界が広がります。
目線が高くなり、スターにでもなったような気分ですね(笑)
七星「人力車ってすごく大きくて重たそうですよね。屋外での力仕事は大変じゃないですか?」
俥夫「人力車を引くこと自体に、そこまで力はいらないんです。止まる時や、後ろに倒れないよう上から押さえる力の方が必要です。それでも、コツをつかめば引けるようになりますよ。女性の俥夫も活躍しています。」
スピードは徒歩よりも少し早い程度。急いでいても、かけ足くらいの速さにとどめるそうです。安全のため、周りをよく観察し、通行の邪魔にならないよう常に気を配っているのが印象的でした。
定番の観光スポットや、利用者の好みに合いそうな店舗の前では足を止めて観光案内をしてくれます。
飛騨の地酒が美味しい理由、軒先にかけられた杉玉の意味、屋台蔵の歴史…地元の人でも知らないような情報をたくさん教えてもらいました。
七星「すっごく詳しいですね!そういった情報は勉強して覚えるんですか?」
俥夫「俥夫になる時に勉強しました。力や体力よりも、お客様に対して観光案内をできるように色々調べる方が大変かもしれないです。」
高山市の基本的な観光情報はもちろん、新規オープンした店舗や話題になっているお土産など、常にアンテナをはって情報を仕入れるよう努力しているのだとか。
人力車記念撮影
撮影スポットでは、車を止めて記念撮影をしてもらえます。小道具の和傘を手にして、古い町並を背景にパチリ。
七星、みたらし団子を食べる
ついでに、高山名物「飛騨牛串焼き」を購入。黒胡椒の香辛料が掛かってて、美味しいんです。
七星「普段歩いている時とは全く違う光景で、すごく楽しかったです。」
俥夫「喜んでもらえて良かったです。地元の方にも、ぜひ一度乗ってもらいたいですね。」
高山観光の締めくくりとして乗った人や、何度も高山を訪れているけれど人力車は初めて、という方は、決まって「もっと早く乗っておけば良かった!」と言いますよ。
飛騨を熟知している俥夫の案内で古い町並を回ると、自分たちで立ち寄りたいポイントがはっきりするはずです。
■観光人力車「ごくらく舎」
岐阜県高山市若達町1-31
tel.0577-32-1430
公式サイト http://39hida.com/jinriki/
営業時間(豪雨・豪雪時は休業)
4月~10月 8:30~18:00 11月~3月 9:30~17:00
乗車料金
【2人乗り1台】 15分コース 4,000円
30分コース 7,000円
60分~ 14,000円
【3人乗り1台】 15分コース 6,000円
30分コース 10,000円
60分~ 20,000円
【送迎料】 1,000円
からくりミュージアム
からくり人形を存分に堪能 からくりミュージアム
からくりミュージアムというからには、からくり人形がメインなのですが、高山まつりでおなじみの屋台からくりが、ここでは年中見れるというなんともありがたい施設なんです。
またの名を獅子会館といいます。 からくりなの??獅子なの??どっち?? と、不安になる要素も含むからくりミュージアム。
とりあえず中に入ってみましょう。
中に入るとババーン!!
ちょっとした舞台の前には整然と並ぶイスが団体客ウエルカム状態。
しかしちょうど団体客が出払ったタイミングだったので今回はわたしたち10人のグループで観覧することに。
舞台の周りにはいかにも動きそうなからくり人形が待ち構え、まだかな?まだかな?と期待を募らせます。
はじまるまで少々時間があるので、周りに置いてある獅子頭を見学します。
これが獅子会館の名前の由来である獅子頭。 ここには全国の獅子頭が約300点展示されていて その顔つきや大きさはさまざまです。
しかしこれといって説明はないので 考えるな、感じましょう!の精神で知ったかぶりをしましょう。
さて、いよいよ始まりました!!
からくりミュージアムのメイン、からくり人形実演のはじまり。
あれ?この人もからくりで動いてるのかな? みたいなお姉さんの説明で小気味よくスタート。
まずはこちら棒からくりというもので コミカルな弁慶の動きと、軽妙に橋杭を渡る牛若丸が見どころ。
その様子がこちら。 一体どうやって動いているの??と こどもから大人までワクワクするからくり。
いやあ、からくりってほんと、おもしろいですね。
続いては放れからくりというもの。
角兵衛獅子が見事に空中ブランコで渡っていく様子。
こちらも動画で。 最後の着地まで目が離せません。
去り際に手を振るかわいらしさも憎い演出。
そしてこちらは、からくりの中でも操るのが難しいとされる糸からくり。
大黒様が打ち出の小槌を振るうと、壺が割れて色鮮やかな花が出現。
大黒様の面も獅子に変わり、獅子が華麗に舞い踊る様子。
そしてこちらは文字書きからくり。
恵比寿様が実際に文字を書くというのだから驚き。 縁起のいい文字を書いてくれるんだって。
なんて書いてくれるのかな~??
差し出された紙にゆっくりと文字を書く恵比寿様。
一体どうなってるの~??
実は恵比寿様の下でおっちゃんが一生懸命、恵比寿様の手を動かしていたのでした~!! とネタバラシ。 にしてもスゴイ。
できました~!!! と書かれたのはめでたい「寿」の漢字。
この文字はお客さまにプレゼントされるので しあわせになりたい人は力づくでも必ず手に入れましょう。
最後は有名な茶運び人形。 お茶碗を手に乗せると、重さでからくりが動きだし お客さまの前まで進み、お茶碗を取り除くと止まる。 再びお茶碗を乗せるとくるりと反転し、元の位置に帰る。
これぞ日本の伝統、匠のわざ、おもしろいな~!!
からくり人形の上演が終わると、さっさと舞台が明るくなり出口へと誘導。
次の部屋にも再び、大量の獅子頭が雁首を揃えて整列。 ココが獅子会館でもあることを忘れさせない仕組み。
全国各地の獅子頭がありがたそうに並べられるも からくり人形の楽しさに気を取られ、全然頭に入ってこない獅子頭たち。
よく見ると全部違うんだよ~ もっと見てってね~ 出口ではお疲れさまでした~!!
近くにあるお店で、スイーツも美味しくいただきました(^^♪
■飛騨高山獅子会館からくりミュージアム
住所: 岐阜県高山市桜町53-1
TEL: 0577-32-0881
営業時間: 9:05~16:25
定休日: 年中無休(冬期休館あり)
料金:[入館料]大人600円、小中学生400円
駐車場:有(7台)
【岐阜県 新穂高温泉 槍の郷編】
北アルプスの懐、まるで大自然に抱かれたかのように存在する、露天風呂の里。 それこそ、奥飛騨温泉郷!
平湯温泉、福地温泉、栃尾温泉、新平湯温泉、そして新穂高温泉。
いわゆる『秘湯』と呼ばれる場所から、気軽に立ち寄ることの出来る温泉まで、5つの温泉地で形成されています。
東京方面から向かう際は松本I.C.で降りて国道158号線に、名古屋方面からの場合は高山I.C.を降りてやっぱり国道158号線に乗り換えることで奥飛騨温泉郷に到着することが出来ます。
ドライブルートは、新緑、紅葉、雪景色など、季節に応じた美しい姿を望むことが出来るので、温泉に到着するまでの間でも楽しむことが出来ちゃいます。
さあ、そうしてやってきましたのが周囲を緑に囲まれた、というかもはや一体化しているという風に感じてしまうように鎮座している「槍の郷」です。
決して大きな宿ではありませんが、それだけに露天風呂をゆっくりと贅沢に堪能することが出来ます。
なにせ、7部屋に対して貸切露天風呂が3つ、内風呂&ジャグジー風呂が男女1ずつという贅沢さですから。
宿の中はお洒落で綺麗な作り、部屋も和室・洋室とそろえられています。 有名人もよく泊まりに来られるようで、廊下の壁にはサイン色紙が何枚も飾られています。
凄い、あんな人も、こんな人も訪れているんですね。
さあ、早速ですがそれぞれの露天風呂を楽しんできたいと思います!
■タルの湯
うわ、何コレ、可愛い!
最初に見た時の感想がこの一言。
タルの湯には2つの湯船があるのですが、そのうちの一つが石造りの丸いお風呂で、それが野外に、“でん!”と鎮座しているのです。
それが可愛いって、ちょっと変ですかね……? 五右衛門風呂、とは違いますけれど、なんとなくそんなのをイメージしてしまいました。
で、いざ入ってみると。 深い! って、そうか、これは立ち湯なんですね。
立ったまま湯船につかると、ふわふわと体が浮くような感じが楽しい。
そうして目の前に広がる大自然。 うーん、こういう露天風呂も面白い。
タルの湯にあるもう一つの湯船は、うってかわって檜で出来た四角いお風呂。
そして深さも正反対で、こちらは寝湯も楽しめるお風呂です。
川のせせらぎを耳にしながらゆったりと寝湯に浸かっていると、気持ち良さのあまりそのまま眠ってしまいそう。
夜になれば、美しい星空を眺めながら入ることが出来ますから、一つの露天風呂でありながら、ここだけで何度も楽しめちゃいます!
■子宝の湯
脱衣所に入ると、なんと男性シンボルの御神体が祭ってあります。
傘を取ったらほんとにリアル( ;∀;)
触ると子宝に授かるそうですが、
ナナはぎゅっと抱きしめちゃいました~!
触り方がエロすぎる(笑)
この子宝の湯には『珍石』なるものが置いてあります。
温かく優しいお湯が包み込むように体を暖めてくれて、更にその不思議な石の力によって子宝に恵まれるということだそうです。
この露天風呂、かなりの広さがありますが、それでも2番目の広さだとか。
うーん、一番広い露天は果たしてどれだけの広さなのでしょう?
源泉かけ流しで、槍ヶ岳を眺めながら入るお風呂はとっても格別でした。
■山伏の湯
ここが最大の貸切露天風呂です。 一歩、足を踏み入れてみてまさに驚愕。
何、この広さ! いったい、何人に貸し切らせるつもりよ!?
思わず、そう叫んじゃいそうなくらいの広さです。
そして、あまりの広さのせいなのか? なぜか設置されているブランコ。
ブランコに腰を下ろし、ゆったりと湯に浸かりながら、槍ヶ岳を眺める。
何、これ、こんな楽しみ方が露天風呂にあったなんて。
しかもこの露天風呂、加水、加温なしの源泉かけ流しで、湯量も日本一だとかなんだとか。
大人はもちろん、ブランコや浮き輪まであって子供まで楽しめる露天風呂です。
沢山の温泉を楽しみましたが、ここ槍の郷のこだわりは、なんといっても2本の源泉からなる100%の天然温泉ということ。
2本はそれぞれ97℃と28℃という温度で、その2本で温度調整をしているかけ流しです。 循環もせず、入浴剤の添加や塩素消毒もしていないんですよ。 なので、温泉遺産としても認定されているんです!
■おまけ
宿の外には、なんと「足湯」と、それに「尻湯」があります。 足湯はともかく、尻湯って何!?
と思って聞いたら、穴から温泉の湯気が出ているので、タオルとかを敷いて座るらしいです。
おお、お尻があったかくぽかぽかしてくる。(痔には良いみたいですね)
穴があいていないところでも板は温かいので、タオルとかなくても、板に座るだけでも楽しめます。
ということで、1回だけじゃあとてもじゃないけれど全部を楽しむなんて難しい、本当に楽しい温泉宿、『槍の郷』でした!
奥飛騨温泉郷にはたくさんの温泉地、温泉宿がありますけれど、ここ『槍の郷』さんは是非、一度は体験してみてください。
間違いありませんョ!
■新穂高温泉「槍の郷」
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾4-8
電話:0578-89-3434
アクセス:長野自動車道を「松本I.C」で降り、国道158号線を高山方面へ約78Km。「高山I.C」にて下車し、国道158号を約57Km。
日帰り:立ち寄り入浴可能 時間:10:00~16:00
料金:大人500円、小人300円 貸切風呂(40分):2000円(4名まで、1名追加500円)
貸切露天風呂「山伏の湯」-貸切露天風呂「タルの湯」-貸切露天風呂「子宝の湯」
ジャグジー露天風呂 – 内風呂 – 足湯・尻湯・飲泉場
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩、塩化物温泉(低張性中性高温泉)
効能:神経痛・リウマチ・肩こり・腰痛・婦人病・更年期障害・水虫・やけど
URL http://www.yarinosato.co.jp/
●次回に続く(オフ会に参加されたい方はこちらまで) https://konyokuroten.com/
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